若き日の山9 一ノ俣谷から常念岳2025年08月08日 12:24

相棒と2人で涸沢から下りてきて、横尾でテントを張ったかそのまま常念に向かったかは忘れました。横尾から約1時間北に歩くと一ノ俣沢に出会います。当時は、一般的な登山コース(登山地図で赤い線で描かれていた)ではありませんが、黒い細い線で描かれた常念乗越に出る登山道がありました。道もそれなりについており、印もありました。ただ、単なる丸太1本の濡れた橋だったり、架けられていたはずの橋や梯子が壊れていたり、難コースであることには変わりはありません。涸沢への登山開始時には30~35kgくらいあった背負子は、食料がかなり減ったとはいえ、それなりの重さがあり、それをかついで谷を行くのは少し難儀でした。いくつもの滝が出現するのですが、登ることに専念していたのか、印象がなく、また、写真を一枚も撮らなかったようです。途中からは、普通の谷コースになったと記憶しています。
常念乗越には常念小屋があり、テントサイトもありましたので、幕営しました。翌朝、日の出前に常念岳に向かいましたが、頂上に着く前に日の出が始まりました。写真を撮った順序は忘れましたが、日の出後の東の空を撮影したのが下の写真です。ここでは、エクタクロームを使っていたようです。

常念岳稜線からの日の出

西側は、槍ヶ岳から穂高岳への稜線に日が当たり始めます。残念ながら、頂上部は雲がとれませんでしたので、槍の穂先は写っていません。先日、北穂から見下ろした大キレットは明確にわかります。なお、下の写真には写っていませんが、確かブロッケンが現れたと思います。

朝の槍・穂高の稜線

下の写真は、常念岳付近から見下ろした常念小屋とテントサイト、そして大天井岳へと続く稜線です

常念乗越~大天井岳

景色を堪能したのち、テントに戻り、東側の一の沢経由で長い山旅の帰途につきました。

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