冬の野鳥2 イスカ(その1) ― 2025年12月27日 22:47
冬の渡り鳥でオオマシコとともにバーダーに人気のある赤い鳥はイスカです。漢字では交喙と書くようで、交わったくちばしという意味だそうです。以下の写真をアップで見ていただけるとわかりますが、まさに上下のくちばしがずれていて交差しています。この鳥を最初に見たのは、2009年の1月です。バードウォッチングを始めて2年目くらいです。正月明けに山中湖近くの有名な水場で撮影していた午後、その場にいた二人組のおじさんバーダーと話していて(自分も十分おじさんでした)、「この辺りにはイスカがいるけど、行動範囲が広くてなかなか見れない。松林があるところならどこでも可能性がある」と聞いてへー、じゃあちょっとそういう目で探してみるか、と思ったものでした。すると、その1週間後、富士山の吉田口登山道近くで、あまり聞き慣れない鳴き声で飛ぶ野鳥の群れがいて、見ていると近くの松の木のてっぺんあたりに止まりました。望遠レンズで覗いてみるとイスカ(3羽とも♂)ということがわかり、感激しましたが、思ったよりあっけなかったな、と思ったものでした。なお、このときはまだエントリーモデルデジカメとズームレンズ+テレコン(マニュアルフォーカス)だったので、明瞭には写っていません。
その年の5月にもその近くで昼食中にそばにイスカが来ましたが、急だったのでうまく撮影できませんでした。ちゃんとカメラに収められたのは、翌年2010年の5月最初にやはり河口湖近くの有料で野鳥観察ができるところです。池のあるところです。ここでイスカも見られるということはまだそんなに知られていなかったのではないかと思います。この日、ここの管理人さんと思われる人と話をし、「イスカが来ているよ」とおっしゃったので、「はい、しっかり見ました」とお答えしました。
このときはカメラもハイアマチュアモデル(撮像素子はAPSサイズ)、レンズも単焦点300mm(+必要により純正テレコン)と新しくなっています。イスカ独特の鳴き声が聞こえて上を見上げると、カラマツの新芽にイスカ(♂)が止まっています。
下の方に降りてきた♀です。この日は、他にカメラマンはいませんでした。
♂も降りようとこちらをうかがっています。
なお、イスカは冬の渡り鳥とされていますが、実際には5月だけでなく、通年いるという話も聞きます。ヒタキ科の冬鳥の代表格ジョウビタキも最近は夏に日本で繁殖しているようで、私も7月に幼鳥を見ました。
次の観察地は山梨県中東部の林道です。翌2011年の1月、林道を歩くと間もなく例の鳴き声が聞こえます。カメラマンも結構いました。松の木の上の方で松ぼっくりをつついているのが見えます。ほぼ真上なので、撮影には首が疲れます。
松の実をうまく取り出し、カスは落とすようです。
松ぼっくりを咥えて移動します。
次は、最初にイスカを見た場所より西側でもう少し標高の高いところです。細い小径を歩いていると、やはり独特の鳴き声が聞こえました。下の道に水溜りができているようで、安全が確認できるまで上で待機しています。
ファーストペンギンならぬファーストイスカが降りようとうかがっています。このあと、何羽かが水溜りに降りてきましたが、ちょっと陰になったりして、写真はうまく撮れませんでした。
次の場所は、富士山の静岡県側の須走です。車を道路わきに停めて、小径を少し歩いていると、イスカがいることがわかり、観察していると♂が松ぼっくりを咥えて顔を出しました。
以下の写真は、河口湖近くの有料で野鳥観察ができるところに2014年の4月後半に行った時のものです。この日も、たまたま他にカメラマンはいませんでした。まずは、多くのイスカが池に降りてきたところです。
枝どまりの♂です。少し位置を変えて撮影しています。
池に降りる直前です。
池に降りる直前の♀です。
池の見えるところに位置を変えての撮影です。
この頃になるとこの場所もイスカが撮影できるところと知られるようになっていたと思います。なお、この場所はその後、カメラマンが木を切ったりといった様なマナー違反というか、もはや犯罪が起こったようで、2021年頃から、野鳥観察禁止になったようです。本当に悲しいことであり、残念です。
後編は、2015年以降の撮影をご紹介する予定です。














