True Colors 3 ― 2025年04月29日 22:38
少し前になりますが、NHKのBSで「TRUE COLORS」というドラマを放送していました。遺伝的な目の病気により、視力と色覚機能が低下していく女性フォトグラファーが故郷の天草で種々の苦難を乗り越えていく物語です。なかなかいいドラマだったと思います。詳細はNHKのサイトでご確認ください。
このドラマのタイトルや内容からヒントを得て、ここ3回のブログを書いてきました。ドラマの中では、虹の7色(赤橙黄緑青藍紫)や詳細な色彩の名前、そして視細胞である錐体という言葉も病名として出てきます。
人の3種類の視細胞の話は書きましたが、みんなが同じものを見て全く同じ色に認識しているかというと、必ずしもそうではないのではないかと思います。私自身、右目と左目で若干色味が違います。右目の方が黄色味を帯びています。ただ、病気というよりも年のせいのようです。
ドラマのラストは、イタリアのとあるワイナリーで、黄葉したぶどう畑を背景に幼馴染(天草からフィレンツェに留学中)からプロポーズされる美しいシーンです。「天国の畑」と呼ばれたこの場所で、幼馴染はつぶやきます。
「Sembri un angelo お前が天使に見える」
このぶどう畑の位置をGoogleマップで探しましたが、まだ見つかっていません。
このドラマのタイトルや内容からヒントを得て、ここ3回のブログを書いてきました。ドラマの中では、虹の7色(赤橙黄緑青藍紫)や詳細な色彩の名前、そして視細胞である錐体という言葉も病名として出てきます。
人の3種類の視細胞の話は書きましたが、みんなが同じものを見て全く同じ色に認識しているかというと、必ずしもそうではないのではないかと思います。私自身、右目と左目で若干色味が違います。右目の方が黄色味を帯びています。ただ、病気というよりも年のせいのようです。
ドラマのラストは、イタリアのとあるワイナリーで、黄葉したぶどう畑を背景に幼馴染(天草からフィレンツェに留学中)からプロポーズされる美しいシーンです。「天国の畑」と呼ばれたこの場所で、幼馴染はつぶやきます。
「Sembri un angelo お前が天使に見える」
このぶどう畑の位置をGoogleマップで探しましたが、まだ見つかっていません。
True Colors 2 ― 2025年04月28日 20:59
写真は、先日スマホで撮影した丹沢の写真です。山桜が新緑の中に映えて、私の好きな風景の一つです。スマホなので、今一つきれいに写っていませんが、広葉樹の新芽・若葉のいろいろな淡い緑色と常緑針葉樹の濃い緑の中に薄いピンクの桜が引き立ちます。
3種類の視細胞により、微妙な緑のグラデーションを感じ取ることができる、この人間に備わった感覚はすばらしいと思います。人間に限らず、視細胞は特定の波長のみ(単色光)に感じるわけではなく、山なりの裾が広がった感度を持っています。分光感度と言いますが、例えば赤に感じる細胞は、実際には570nmあたりにピークを持ち、幅広く400nmあたりから700nmあたりまで感度の裾野が広がっています。青、緑、赤のそれぞれの視細胞が感じた光の強度を脳がうまく演算していろいろな色として感じているのだと思います。
デジカメが当たり前となる少し前、カラー写真フィルムもどんどん進化して、より人間の色の感じ方に近い「リアラ」と呼ばれるカラーネガフィルムがありました。今もあるかどうかはわかりません。人間の視細胞が青と緑の間のあたりの色(波長でいうと500nm前後かな)を感じるとき、赤の成分が減少する(つまり負の感度を持つ)ように感知されるということが起こるらしく、この色の感じ方を写真フィルムで実現しようとしたとのことです。デジカメなら演算で簡単にできそうですが、写真フィルムの現像(化学反応)でこれを実現するのは大変だったと思います。(実際には、第四の感光層と呼ばれる500nm前後に感度を持つ層を設け、これが感光したときには、現像時に赤色に感じる層の現像を抑制する物質を放出する、というメカニズムらしいです。)
なお、デジカメの撮像素子は、BGRの感光素子が平面内の2次元に配列されていますが、写真フイルムでは、BGRの感光層は深さ方向に配置されています。
3種類の視細胞により、微妙な緑のグラデーションを感じ取ることができる、この人間に備わった感覚はすばらしいと思います。人間に限らず、視細胞は特定の波長のみ(単色光)に感じるわけではなく、山なりの裾が広がった感度を持っています。分光感度と言いますが、例えば赤に感じる細胞は、実際には570nmあたりにピークを持ち、幅広く400nmあたりから700nmあたりまで感度の裾野が広がっています。青、緑、赤のそれぞれの視細胞が感じた光の強度を脳がうまく演算していろいろな色として感じているのだと思います。
デジカメが当たり前となる少し前、カラー写真フィルムもどんどん進化して、より人間の色の感じ方に近い「リアラ」と呼ばれるカラーネガフィルムがありました。今もあるかどうかはわかりません。人間の視細胞が青と緑の間のあたりの色(波長でいうと500nm前後かな)を感じるとき、赤の成分が減少する(つまり負の感度を持つ)ように感知されるということが起こるらしく、この色の感じ方を写真フィルムで実現しようとしたとのことです。デジカメなら演算で簡単にできそうですが、写真フィルムの現像(化学反応)でこれを実現するのは大変だったと思います。(実際には、第四の感光層と呼ばれる500nm前後に感度を持つ層を設け、これが感光したときには、現像時に赤色に感じる層の現像を抑制する物質を放出する、というメカニズムらしいです。)
なお、デジカメの撮像素子は、BGRの感光素子が平面内の2次元に配列されていますが、写真フイルムでは、BGRの感光層は深さ方向に配置されています。
True Colors 1 ― 2025年04月27日 22:22
先日の「日本タンポポ」で最後に書いた「人には黄色い花や白い花も昆虫には淡い青色に写ると思われます。」の部分について、調べて考えてみました。
人が感じる光、すなわち可視光の波長範囲は、微妙に異なる値が出てきますが、だいたい380-780nmあたりのようです。
この可視光を7色に分けると、あの有名な赤橙黄緑青藍紫という言い方になります。光の三原色は赤(R)、緑(G)、青(B)で、この3色の混ぜ方でいろいろな色を表すことができると言います。人の網膜の視細胞の分光感度を考えるとかなりややこしい話になりそうなので、ここでは省略します。赤い光と緑の光が合わさると黄色になります。つまり、白色光から青い成分がなくなると黄色になるということですね。ついでに、青と緑の光ならシアンという色、青と赤ならマゼンタという色になります。黄色い花は、太陽光のうち、赤い光と緑の光を反射しているので、黄色く見える、ということになります。
先の出典によれば、昆虫の感じる波長は300nm〜650nmということであり、昆虫の持っている視細胞は、赤い光はぎりぎりなんとか感じる程度であり、一方、380nmより短波の光、つまり紫外光については、昆虫は何色と認識しているのかよくわかりませんが、ともかく、赤色はほとんど感じず、緑色を強く感じ、青色ないしは紫外光を(青っぽく)感じて、緑+青でシアン色(≒淡い青色)に写る、ということかと解釈しました。
なお、人間の視細胞は3種類(だいたい、青・緑・赤に感応)ということですが、調べていく過程で、昆虫はその種によって異なり、ミツバチは3種類(紫外・青・緑)ですが、アゲハチョウは6種類(紫外、紫、青、緑、赤、広帯域)ということを知りました。本当の色がどうかというよりも、それぞれの昆虫が吸蜜や産卵のために花や葉を見分ける能力を進化させていった、ということなのでしょう。
人が感じる光、すなわち可視光の波長範囲は、微妙に異なる値が出てきますが、だいたい380-780nmあたりのようです。
この可視光を7色に分けると、あの有名な赤橙黄緑青藍紫という言い方になります。光の三原色は赤(R)、緑(G)、青(B)で、この3色の混ぜ方でいろいろな色を表すことができると言います。人の網膜の視細胞の分光感度を考えるとかなりややこしい話になりそうなので、ここでは省略します。赤い光と緑の光が合わさると黄色になります。つまり、白色光から青い成分がなくなると黄色になるということですね。ついでに、青と緑の光ならシアンという色、青と赤ならマゼンタという色になります。黄色い花は、太陽光のうち、赤い光と緑の光を反射しているので、黄色く見える、ということになります。
先の出典によれば、昆虫の感じる波長は300nm〜650nmということであり、昆虫の持っている視細胞は、赤い光はぎりぎりなんとか感じる程度であり、一方、380nmより短波の光、つまり紫外光については、昆虫は何色と認識しているのかよくわかりませんが、ともかく、赤色はほとんど感じず、緑色を強く感じ、青色ないしは紫外光を(青っぽく)感じて、緑+青でシアン色(≒淡い青色)に写る、ということかと解釈しました。
なお、人間の視細胞は3種類(だいたい、青・緑・赤に感応)ということですが、調べていく過程で、昆虫はその種によって異なり、ミツバチは3種類(紫外・青・緑)ですが、アゲハチョウは6種類(紫外、紫、青、緑、赤、広帯域)ということを知りました。本当の色がどうかというよりも、それぞれの昆虫が吸蜜や産卵のために花や葉を見分ける能力を進化させていった、ということなのでしょう。
高額療養費 ― 2025年03月27日 15:49
順不同ですが、花・鳥・山は記事に書きました。残る知はなかなか難しい・・・。
最近の政治のニュースで、高額療養費制度が話題になりました。私の世帯でも1度だけ経験したことがあります。もう40年近く前になりますが、家内が脳の手術を受けて1ヶ月入院・治療・リハビリしたときに、当然、医療費はかなりの額がかかりました。当時は確か自己負担8万数千円/月を超えた分が後で返還されました。この制度を知らなかったので、喜びというか驚きというか、ともかく保険というのはありがたいものだと思ったのを覚えています。しかし、私自身は入院したこともなく、結果として長期的にみると、健康保険も医療保険(民間)も支払い分の方が圧倒的に多いと思います。生命保険は60歳で払い込みが満了していますし、60歳以降は、医療保険にも入っていません。
健康保険制度は、みんなが納める保険料と、本人負担以外の医療費(高額医療の還付を含む)の総額がバランスがとれている必要があります。年金は本人が支払った額ともらえる額にある程度の相関がありますが、健康保険はどうでしょうか。もともと互助精神に基づくものなので、損得で考えるものではないのかもしれませんが、もうちょっと仕組みを見直してもいい時かと思います。
ところで、高額療養費のニュースでは、抗がん剤の費用の例が出ていました。新薬は、その開発に膨大な時間と費用が掛かると言います。そして、その権利は、特許などの知的財産権で保護されることになります。一般的には、特許の権利は出願から20年で、薬の場合はさらに5年延長することができます。しかし、現実的には、各種の試験や治験が必要で、新薬として承認され、発売できるまでにはかなりの年月を要します。上記の例での抗がん剤は「なんでこんな高いの?」と思いますが、こういう事情を考えると、まあ仕方ないか(そうでないと開発することすらできない)とも思います。
新薬の価格を抑え、かつ、開発を奨励する制度ができないものかと思いますが、今の日本の経済状況では難しいか・・・。
最近の政治のニュースで、高額療養費制度が話題になりました。私の世帯でも1度だけ経験したことがあります。もう40年近く前になりますが、家内が脳の手術を受けて1ヶ月入院・治療・リハビリしたときに、当然、医療費はかなりの額がかかりました。当時は確か自己負担8万数千円/月を超えた分が後で返還されました。この制度を知らなかったので、喜びというか驚きというか、ともかく保険というのはありがたいものだと思ったのを覚えています。しかし、私自身は入院したこともなく、結果として長期的にみると、健康保険も医療保険(民間)も支払い分の方が圧倒的に多いと思います。生命保険は60歳で払い込みが満了していますし、60歳以降は、医療保険にも入っていません。
健康保険制度は、みんなが納める保険料と、本人負担以外の医療費(高額医療の還付を含む)の総額がバランスがとれている必要があります。年金は本人が支払った額ともらえる額にある程度の相関がありますが、健康保険はどうでしょうか。もともと互助精神に基づくものなので、損得で考えるものではないのかもしれませんが、もうちょっと仕組みを見直してもいい時かと思います。
ところで、高額療養費のニュースでは、抗がん剤の費用の例が出ていました。新薬は、その開発に膨大な時間と費用が掛かると言います。そして、その権利は、特許などの知的財産権で保護されることになります。一般的には、特許の権利は出願から20年で、薬の場合はさらに5年延長することができます。しかし、現実的には、各種の試験や治験が必要で、新薬として承認され、発売できるまでにはかなりの年月を要します。上記の例での抗がん剤は「なんでこんな高いの?」と思いますが、こういう事情を考えると、まあ仕方ないか(そうでないと開発することすらできない)とも思います。
新薬の価格を抑え、かつ、開発を奨励する制度ができないものかと思いますが、今の日本の経済状況では難しいか・・・。
