若き日の山1 ― 2025年05月04日 22:42
それなりの登山靴、装備を買い、山登りを始めたのは、大学2年から3年になる頃でした。それは、春山とはいえ、雪の多い北アルプスの八方尾根であり、無謀なことはさすがにできないので、ゴンドラ(当時はまだロープウェイだったかな)で上り、第一ケルンから第三ケルン、そして上の樺というあたりまで登っただけで、国民宿舎八方池山荘に泊まりました。友人と2人です。天気がいい日で、白馬三山から五竜、鹿島槍まで雲一つなく目の前に展開していました。
当時、友人が買った白川義員のヒマラヤの写真集や白旗史朗の南アルプスの写真集を毎日(と言えるほど)眺めていて、機材がまったく違う自分たちも同じような写真を撮れる気で、コダックのリバーサルフィルムを買って出かけたものでした。
上の写真は、八方尾根を登っている途中で撮影した五竜岳・鹿島槍ヶ岳方面の写真です。下の写真は、夜中にトイレに起きたついでに外に出て撮影した白馬三山です。撮影してから50年近く経過している35mmスライドを一昨年からデジタル化してきました。カラーリバーサルはカラープリントよりはいい状態で保存されていて、当時に近い色を再現してくれていると思います(と言っても、これらはモノクロームに近い被写体です)。
新たな写真はウォーキング中のスマホ写真が多いので、野鳥とか山とかは”蔵出し”が多くなってしまいます。年代物は時代の変化(あるいは変化していないこと)を感じることもできるメリットがあります。