若き日の山20 早春の鳳凰三山2026年03月14日 22:06

金峰山から下山後、タクシーで御座石鉱泉まで行きました。同じメンバー4人です。体の不調は、かなりよくなっていました。鳳凰三山の登山基地にもなっていますが、温泉でもあるので一般客と言うかお年寄りも宿泊されています。お風呂に入り、質素だが十分な夕食も摂り、明日に備えて眠りに就きました。朝食後、出発しましたが、足元には踏まれた雪があったと思います。標高1,000mちょっとの御座石鉱泉から、2,400m弱の鳳凰小屋までのコースタイムは、夏山で5~6時間です。記憶では、天気は下り坂で途中から雪が降ってきたと思います。天気が悪くて撮影しなかったのか、登るのに精一杯で撮る気にならなかったのか、その日の写真は一枚もありません。ともかく、大きな問題もなく、鳳凰小屋に到着しました。なお、鳳凰三山とは、地蔵岳、観音岳、薬師岳を指しますが、国土地理院の地図には、それぞれ地蔵ヶ岳、観音ヶ岳、薬師ヶ岳と表記されています。
翌朝は快晴です。鳳凰三山の1峰目、地蔵岳の稜線まで約300mを登ります。アイゼンがよく効いてスムーズに登れた記憶がありますが、あてになりません。「子授け地蔵」が多く置かれている稜線(賽の河原の上部)に出て、まず目に飛び込んできたのが甲斐駒ヶ岳です。いい形の山です。その奥には、北アルプスの山並みもきれいに見えます。快晴の冬の朝の醍醐味です。フィルムはエクタクロームです。

地蔵岳付近からの甲斐駒ヶ岳

子授け信仰は、約200年以上前からあるとされているそうで、この山から地蔵1体を持ち帰ると子どもを授かり、お礼に2体(持ち帰った1体に新たな1体を加えて)を返すと子どもが健康に育つということらしいです。
地蔵岳のオベリスクに登る技術はないので、対峙してよく見える赤抜沢ノ頭に登ります。青天にそびえ立つオベリスクは、この山が神が存在する信仰の山だということに強い説得力を与えます。左側の遠景は八ヶ岳です。

地蔵岳オベリスク

地蔵岳のアップ写真です。

地蔵岳オベリスク(縦)

振り返った南西の方向には、白峰三山が眼前に迫ってきます。大樺沢はたっぷりの雪で埋まり、北岳のバットレス(胸壁という日本語が当てられています。建築用語では控え壁のことのようです)も雪が張り付いています。

垢ぬけ沢の頭からの白峰三山

デジタルカメラではないので、フイルムを節約しながら撮影したのか、残っている写真は多くありません。下の写真は、赤抜沢ノ頭から観音岳への途中で撮影した白峰三山ですが、北岳と間ノ岳の二山しか頂上は写っていません。シュカブラと呼ばれる、強い風によって形成される雪紋を手前に配置して撮影したのですが、まだまだ撮影技術が未熟でした。白旗史朗の写真集を見ているだけでは技術は上がりません。今回の写真は、正解かどうかは別にして、露出だけは意図したようになりました。

観音岳への稜線からの北岳・間ノ岳

このあと、夜叉神峠まで縦走して、たぶんその日のうちに登山口に下りたのではないかと思います。鳳凰小屋から夜叉神峠登山口までの夏山標準コースタイムは8時間くらいなので可能だとは思うのですが、そんなことをしてもその日のうちに家に帰れるわけでもないのになんでなんだろう。これもはっきりしませんが、おそらく芦安温泉のどこかの宿に泊まり、次の日に甲府まで出て、帰ったのだと思います。なお、家(下宿)は名古屋でしたが、甲府からは身延線経由で静岡まで行って、新幹線に乗るのが合理的なような気がしますが、全く記憶がありません。

コメント

トラックバック