キンポウゲ科の花 ― 2025年10月31日 12:10
以前、仙人草の記事でキンポウゲ科の植物について詳しく調べてみたい、と書きましたが、分類について少し調べて、残存している花の写真も調べましたので、ここでまとめてみたいと思います。いわゆる高山植物としてよく見かける花は、キンポウゲ科とバラ科が多いと思います。バラ科は比較的わかりやすいのですが、キンポウゲ科はこれもそうなの、という感じが強かったです。
植物の分類にはいくつかあるようですが、どうもAPG体系というのが今は主流のようです。ネットの知識なので間違っていたらすみません。APGはAngiosperm Phylogeny Groupの略で、日本語にすると被子植物系統グループと言うらしいです。ゲノム解析(つまりDNAの塩基配列の解析)に基づくものということです。2009年にその第3版APGⅢが公開されたとのことです。その後の改訂版もあるようですが、キンポウゲ科の属については大きな変化はなさそうです。すべての属の網羅ではなく、主なもの、高山植物で馴染のあるもの、という観点で過去に撮影した写真とともに紹介したいと思います。
1)イチリンソウ属
その名の通りのイチリンソウやニリンソウがこの属の代表と思いますが、ここでは、ハクサンイチゲ(北海道なのでエゾノハクサンイチゲと思います)とキクザキイチゲの写真を貼ります。
エゾノハクサンイチゲ 大雪山 1991/7 (リバーサルフィルムーデジタル化)
白い方の花です。白いのは花弁ではなく萼片とのことです。濃いピンクの花はエゾコザクラです。
キクザキイチゲ 五竜岳山麓 2023/4 (デジカメ)
白い花の方が一般的かもしれませんが、この色の花もきれいです。
2)オキナグサ属
オキナグサはそれほど標高が高くない山地に生えるようですが、まだ見たことがありません。高山植物のツクモグサを花の山として有名な白馬岳で撮影していましたので、アップします。
ツクモグサ 白馬岳 1999/7 (リバーサルフィルムーデジタル化)
3)オダマキ属
ミヤマオダマキ 北岳 1984/7 (プリントーデジタル化)
4)カラマツソウ属
ミヤマカラマツ 飯豊山 1984/8 (リバーサルフィルムーデジタル化)
5)キンバイソウ属
シナノキンバイ 黒部五郎岳 2000/7 (リバーサルフィルムーデジタル化)
6)キンポウゲ属
ミヤマキンポウゲ 櫛形山 1983/7 (リバーサルフィルムーデジタル化)
真ん中にいるウスバシロチョウを撮ったので、花は付け足しです。標高が2000m近くなのでミヤマキンポウゲとしましたが、通常のキンポウゲ(ウマノアシガタ)かもしれません。
7)シラネアオイ属
シラネアオイ 日光白根山 1986/6 (プリントーデジタル化)
この撮影は昭和61年であり、シカによる食害が言われ始めたころです。まだ自然の状態で撮影することができました。シカだけではなく、ヒトによる盗掘被害もあるようです。
8)セツブンソウ属
セツブンソウ 野川公園 2013/2 (デジカメ)
9)センニンソウ属
ミヤマハンショウヅル 富士山4合目 2011/7 (デジカメ)
属の名前となっているセンニンソウ(仙人草)については、2025.9.8の記事を見て下さい。
10)トリカブト属
ホソバトリカブト 富士山2合目 2017/10 (デジカメ)
葉が比較的細いのでホソバトリカブトかな、と思いました。花柄に生える毛は真っ直ぐ生えているように見えます(上の写真は解像度が落ちているのでちょっとわかりにくいです)。場所的には、富士山の静岡県側なので、富士山の大沢で発見されたオオサワトリカブトとか、スバシリトリカブトとかが近いですが、多くの種類があり、あらかじめ勉強して観察したわけではないので、よくわかりません。
レイジンソウ 富士山2合目 2012/9 (デジカメ)
「レイジンソウ」は本来、西日本が産地らしいので富士山あたりだとアズマレイジンソウが正しいかもしれません。
11)フクジュソウ属
フクジュソウ 野川公園 2013/2 (デジカメ)
12)モミジカラマツ属
モミジカラマツ 北岳 1977/7 (リバーサルーデジタル化)
古い写真だし、ピントも合っていません。
13)リュウキンカ属
エゾノリュウキンカ 大雪山 1991/7 (リバーサルーデジタル化)
上記以外に下記の属があるようです。(すべてではありません)
北岳には何回か登っているのですが、季節が合わず、キタダケソウを見ることができていません。
オウレン属
キタダケソウ属
クリスマスローズ属
サラシナショウマ属
シロカネソウ属
スハマソウ属
ヒメウズ属
レンゲショウマ属
若き日の山5 北岳・間ノ岳 ― 2025年06月19日 14:29
塩見岳山行の後、7月に北岳および間ノ岳に登りました。梅雨明け直後だったと思います。広河原に架かる吊り橋を渡るとき、北岳のバットレスがきれいに見えていたのを覚えています。大樺沢から八本歯のコルへ登り、まずはテントサイトに行ったと記憶しています。テントサイトは、北沢の源頭あたりの北岳小屋(今はない)近くにあったと思います。今は稜線に北岳山荘がありますが、当時はそのあたりには北岳稜線小屋がありました。
北岳の山頂に立ったのは翌日だったかもしれません。北岳山頂付近から間ノ岳、農鳥岳を望んだ写真です。稜線のやや下にその稜線小屋が見えます。フィルムはいずれもエクタクロームだと思いますが、ちょっと褪色が進んでいます。
稜線での休憩中に、すぐそばまでイワヒバリがやってきました。3人での山行で、相棒が写り込んでいます。このころは野鳥よりも高山植物の写真を撮っていましたので、興味を示さないことが逆に近づいてくれる理由だったのかもしれません。
間ノ岳に向かう途中にシナノキンバイとオヤマノエンドウを撮影しました(バックは間ノ岳)。
稜線から望む富士山です。手前に櫛形山の稜線がたおやかなカーブを描いています。山なみがきれいで、幻想的というか幽玄の美というか、見る者の心次第なのですが、その時も今もそう感じます。
このあと、広河原に下り、そこにデポしておいた食料を持って、南アルプススーパー林道(当時の名称)を北沢峠に向かい(途中で車に拾ってもらったような気もします)、甲斐駒ヶ岳と仙丈ケ岳に登りました。


















