若き日の山3 ― 2025年05月18日 16:20
雪の八方尾根に登った同じ年のGWに、同期生3人で南アルプス南部にある上河内岳を目指しました。言ってみれば、初めての本格的登山が残雪の残る南アルプスの2800m峰ということになります。畑薙の大吊橋を渡る登山ルートです。東海道線を夜中に走る夜行の快速(大垣発東京行き)を金谷駅で降り、そこから大井川鉄道の臨時列車で井川まで行きます。井川からは臨時バスで畑薙第一ダムあたりまで行けたと記憶しています。
朝、畑薙に着いて大吊橋を渡り、ウソッコ小屋、横窪沢小屋と来て、もう少しと思って歩いたら、途中で暗くなってきたので持参してきたテントを張りました。しかも雨が降ってきたような記憶がありますので、言ってみればビバークです。
翌日、茶臼小屋まで行って、1日沈殿したように思います。次の日、ようやく晴れて、目的の上河内岳に向けて歩きました。稜線に出たら期待通りの素晴らしい景色でした。足を進めると、夏ならお花畑となるあたり、亀甲状土と呼ばれる地形が現れる場所に出ます。そこから上河内岳を仰いだ写真が下です。
まだ時間も早く、空気が澄んでいるのですっきりと撮影できました。フィルムはたぶんコダクローム64だったと思います。デジタル化した後に、記録せずにスライドを廃棄してしまったので、記憶と色味・写り具合でしか判断できません。
空気が澄んでいるうちに撮影するため、上河内岳頂上に着く前に撮影した兎岳、聖岳、赤石岳、悪沢岳の展望が下の写真です。頂上に着いた時には、かなり散乱光が増していました。
なお、外式(外型)と呼ばれるコダクロームの現像については、あらためて書きたいと思います。