True Colors 2 ― 2025年04月28日 20:59
写真は、先日スマホで撮影した丹沢の写真です。山桜が新緑の中に映えて、私の好きな風景の一つです。スマホなので、今一つきれいに写っていませんが、広葉樹の新芽・若葉のいろいろな淡い緑色と常緑針葉樹の濃い緑の中に薄いピンクの桜が引き立ちます。
3種類の視細胞により、微妙な緑のグラデーションを感じ取ることができる、この人間に備わった感覚はすばらしいと思います。人間に限らず、視細胞は特定の波長のみ(単色光)に感じるわけではなく、山なりの裾が広がった感度を持っています。分光感度と言いますが、例えば赤に感じる細胞は、実際には570nmあたりにピークを持ち、幅広く400nmあたりから700nmあたりまで感度の裾野が広がっています。青、緑、赤のそれぞれの視細胞が感じた光の強度を脳がうまく演算していろいろな色として感じているのだと思います。
デジカメが当たり前となる少し前、カラー写真フィルムもどんどん進化して、より人間の色の感じ方に近い「リアラ」と呼ばれるカラーネガフィルムがありました。今もあるかどうかはわかりません。人間の視細胞が青と緑の間のあたりの色(波長でいうと500nm前後かな)を感じるとき、赤の成分が減少する(つまり負の感度を持つ)ように感知されるということが起こるらしく、この色の感じ方を写真フィルムで実現しようとしたとのことです。デジカメなら演算で簡単にできそうですが、写真フィルムの現像(化学反応)でこれを実現するのは大変だったと思います。(実際には、第四の感光層と呼ばれる500nm前後に感度を持つ層を設け、これが感光したときには、現像時に赤色に感じる層の現像を抑制する物質を放出する、というメカニズムらしいです。)
なお、デジカメの撮像素子は、BGRの感光素子が平面内の2次元に配列されていますが、写真フイルムでは、BGRの感光層は深さ方向に配置されています。
3種類の視細胞により、微妙な緑のグラデーションを感じ取ることができる、この人間に備わった感覚はすばらしいと思います。人間に限らず、視細胞は特定の波長のみ(単色光)に感じるわけではなく、山なりの裾が広がった感度を持っています。分光感度と言いますが、例えば赤に感じる細胞は、実際には570nmあたりにピークを持ち、幅広く400nmあたりから700nmあたりまで感度の裾野が広がっています。青、緑、赤のそれぞれの視細胞が感じた光の強度を脳がうまく演算していろいろな色として感じているのだと思います。
デジカメが当たり前となる少し前、カラー写真フィルムもどんどん進化して、より人間の色の感じ方に近い「リアラ」と呼ばれるカラーネガフィルムがありました。今もあるかどうかはわかりません。人間の視細胞が青と緑の間のあたりの色(波長でいうと500nm前後かな)を感じるとき、赤の成分が減少する(つまり負の感度を持つ)ように感知されるということが起こるらしく、この色の感じ方を写真フィルムで実現しようとしたとのことです。デジカメなら演算で簡単にできそうですが、写真フィルムの現像(化学反応)でこれを実現するのは大変だったと思います。(実際には、第四の感光層と呼ばれる500nm前後に感度を持つ層を設け、これが感光したときには、現像時に赤色に感じる層の現像を抑制する物質を放出する、というメカニズムらしいです。)
なお、デジカメの撮像素子は、BGRの感光素子が平面内の2次元に配列されていますが、写真フイルムでは、BGRの感光層は深さ方向に配置されています。